365日のラブストーリー
「神長さんってみなさんからすごく愛されてるんだなって今すごく思っていて。日本にいたってみんなが集まるのは大変なのに、海外でこんな。びっくりしました」

「コメントするとこが違うだろーが」
 橋爪が突っ込んで、がははと豪快に笑った。

「あ、そうですよね」
 付き合い始めた、ということに対して一言求められていたのだと気付いて、有紗は赤面した。

「ふたりはそれだけ、一緒にいることが自然な関係ということじゃないかな」
 坂巻からフォローが入って、有紗は神長のようすを窺った。目が合うと微笑んでくれる。

 その間にも、せっせと焼き具合の管理をしていた千晃が、有紗と神長の取り皿に、肉や野菜を積み上げていく。
「はいはい、見つめ合ってないでどんどん食ってくださいよ。時間限られてますんでね」

「それじゃあ、あらためて乾杯しよっか。みんなも来たみたいだし」
 膝の上に心暖を抱えたままで、優月がビールジョッキを持ち上げた。

「そのまえに神長、何か一言」
「……また?」
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