365日のラブストーリー
「今朝、このあたりに珍しい模様のオオトカゲがいたんですよね」
どうやら本気で探しているようだった。
「神長さんはトカゲが好きなんですか? わたし、トカゲはあまり見たことがないんですけれどヤモリなら好きですよ。実家には結構たくさんいて、子どもの頃、お父さんからトカゲとヤモリの違いを何度も解説されたりしてて」
押し殺した笑い声がして、有紗は神長の顔を見た。
「失礼。あなたが俺の想像どおりの人だったので」
「……ヤモリが好き、というところですか?」
「いいえ。人にも、どんな生き物にも、愛情を持てる人、というところです。あなたは先入観で物事を決めつけたりしないんですね。ちなみに、嘘をついてあなたを試したわけではありません、トカゲはほんとうにいました。昼行性でしょうから、明日の朝一緒に探してみましょう」
手を引かれ、今度はまっすぐに部屋に向かった。鍵を開けて灯りを点ける。壁の一面が窓、クイーンサイズのベッドがひとつ置かれたシンプルな造りのワンルームだ。
どうやら本気で探しているようだった。
「神長さんはトカゲが好きなんですか? わたし、トカゲはあまり見たことがないんですけれどヤモリなら好きですよ。実家には結構たくさんいて、子どもの頃、お父さんからトカゲとヤモリの違いを何度も解説されたりしてて」
押し殺した笑い声がして、有紗は神長の顔を見た。
「失礼。あなたが俺の想像どおりの人だったので」
「……ヤモリが好き、というところですか?」
「いいえ。人にも、どんな生き物にも、愛情を持てる人、というところです。あなたは先入観で物事を決めつけたりしないんですね。ちなみに、嘘をついてあなたを試したわけではありません、トカゲはほんとうにいました。昼行性でしょうから、明日の朝一緒に探してみましょう」
手を引かれ、今度はまっすぐに部屋に向かった。鍵を開けて灯りを点ける。壁の一面が窓、クイーンサイズのベッドがひとつ置かれたシンプルな造りのワンルームだ。