恋の餌食 俺様社長に捕獲されました
「……私、なにかいけないことを申し上げましたか?」
「いや」
一樹はひと言だけで返した。昨夜のことは思い出したくない。
別れひとつで自分がこんなにも落ち込む人間だと初めて知った。
(なにが恋愛に奔放だ。自由にのびのびと恋愛? 既存にとらわれることなく思いのまま? どこがだ。梓に囚われたままじゃないか)
大きく育ちすぎた梓への想いに、一樹は押しつぶされそうだった。