墜落的トキシック


どうでもいい。
花乃のこと以外。


何も感じない。
花乃は知らないだろうけど、捕まった母に面会したときも、一命をとりとめたけれど逃げるように遠く離れた父に呼ばれて会ったときですら、何の感情も抱かなかった。


狂ってる。壊れている。




「もうこの話は終わり。じゃあ」




一方的に切り上げて靴を履き替える。


普通の幸せは望まない。
俺にとっての幸せは、きっと花乃を思い続けることだ。



きみにしか振れない心で、勝手な誓いを立てる。



きみの幸せを邪魔しない程度に、
きみにずっと俺の心を捧げよう。


その隙間できみの幸せもいつか願えるようになりたい。
優しくなれなかった分の優しさをその願いに込められるようになれたなら、と狂ったままの心で思うのだ。




「……でもまだしばらく先かな」






END
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