不思議の国のティーパーティー
「あ、これは8歳の時のお嬢様。女王様の目を盗んで2人で外へ抜け出した時ですね」
そこに写るのは花冠を嬉しそうに持つ幼い自分の姿。
「この後持って帰ってきた花冠が枯れてしまって大泣きした記憶があるわ」
「そんなこともありましたね」
アオイがふふっと笑う。
「アオイが持って帰ろうなんて余計なこと言うから」
「あの時は目に見える約束をしたかったのですよ。また絶対に来ようって」
「結局、行けてないわね」
「あの後女王様にバレてめちゃくちゃ叱られましたからね」
「1週間紅茶に砂糖とミルクを入れてはいけない刑にされたわね」
「そんなこともありましたね。あれから10年ですか……」
アオイがしみじみと声を出す。