INFATUATOシンドローム 2



理緒「さーて、弁当箱買いに行こうか!」


いきなり振り返った胡桃先輩はいつも通りに戻っていた

……なんで怒ってたかは聞かない方がいいよね?


璃夢「はい!」


そして私達はお弁当箱コーナーに向かった



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璃夢「胡桃先輩、どの大きさがいいですか?」


理緒「………。」


璃夢「あまり食べないなら大きくない方がいいですよね?」


理緒「…………。」


璃夢「あ、あの。胡桃先輩?」


質問をしても何も応えてくれない胡桃先輩。

な、なんで?もしかして、また怒ってる?えっ!?なんで!?何がいけなかった!?


理緒「あのさ、ハムスターちゃん」


璃夢「は、はいっ!」


ごめんなさい!もしかして馴れ馴れしかった!?普通に話しかけちゃダメだった!?

うぇえええん!ごめんなさいっ!もう必要以上話しません!

《ネガティブになっている》


理緒「俺のこと、いつまで『胡桃先輩』って呼ぶつもり?」


璃夢「へっ?」


………なんだって?もう一回お願いします


理緒「俺のことは『胡桃先輩』って呼ぶくせに、さっきのアイツは名前で呼ぶんだ」


………もしかして…名前の呼び方で怒ってるの?イヤ、この場合怒ってるって言うより…拗ねてる?

えっ、だって胡桃先輩は胡桃先輩で、ロイくんはロイくんだもん。

ロイくんのこと『皇先輩』って呼ぼうとしたけど嫌だとか気持ち悪いとか散々言われたし…


理緒「ハムスターちゃんはペットなんだから飼い主の言うことは聞かなきゃ」


……そうかもしれないけど…


璃夢「先輩だって僕のこと名前で呼んでくれないじゃないですか」


初めて会った時から呼んでくれたことないよね?
記憶をたどる限り…まぁ私の記憶力なんてバカになるけどね


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