INFATUATOシンドローム 2



「それに髪だってこんなに長いのに全然傷んでないし」


そう言って次は私の髪を一束とり、マジマジと見つめる

は、恥ずかしいっ!!


理緒「だーかーらー!誰の了解得てハムスターちゃんに触ってんのって言ってんの!!」


ベシッ!!

そう言ってさっきよりも強くお姉さんの手を叩き落とした…


「痛いわね!もぅ!アンタさっきから邪魔よ!?」


理緒「先に邪魔したのはどっちだよ!せっかくのハムスターちゃんとの放課後デートなのに、最悪だよ!」


あ、これデートなの?でもデートって異性がうんたらかんたらでなんたらかんたらでしょ?

《大事な部分を覚えていない》


「だいたいハムスターちゃんって何よ!この子の名前は璃夢ちゃんでしょ!?」


わぁ!私の名前もう覚えて下さったんだ!【ちゃん】付けなのは少し気になるけど…

それはまぁ、気にしないでおこう。【くん】より【ちゃん】の方がしっくりくるのかもしれないし

《きっとその通りだ》


理緒「だって小動物じゃん!」


だってって何!?私小動物じゃないよ!?人間!アイアンマン!

《それはアメリカのスーパーヒーロー。きっと言いたいのはアイアムヒューマン》


「…たしかに小動物だわ」


しかもお姉さん納得してる!?そこは否定して欲しかった!


「それで?デートはどこ行く予定だったの?」


理緒「は?なんで教えなきゃなんないわけ?」


胡桃先輩ってお姉さんのこと嫌いなのかな?さっきから私に対する態度と全然違う…。それに言葉の端々に棘を感じる。

ど、どうしよう…なんか空気悪い…


璃夢「あ、あの!今からとぅえんてぃわんに行くんです!」


理緒「ちょ、ハムスターちゃん!?」


お、教えちゃダメだった?

何故かあわあわしている胡桃先輩。


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