INFATUATOシンドローム 2
「それじゃあ行きましょうか!」
そう言って私の手をとり歩き出すお姉さん
璃夢「えっ!?い、行くって何処にですか!?」
「私の仕事場っ!」
璃夢「お姉さんの仕事場?」
お姉さんってなんの仕事してるの?
「あ、そう言えば自己紹介してもらったのに私の名前は言ってなかったね。」
歩くのを止めてそう言った。
ホントだ!お姉さんのことお姉さんって勝手に呼んでたけど、名前聞いてなかったね
「理緒の姉の茉莉(まつり)です!ヨロシクね、璃夢ちゃん!」
茉莉さん!
璃夢「はいっ!こちらこそお願いします!」
ぺこりと頭を下げた
茉莉「ホント礼儀正しいっ!可愛いわ〜いい子だわ〜!!」
そう言って頭を撫でてくれた
えへへっ、褒められるのは嬉しいよね
理緒「いつまで撫でてんの!?そこまでは許してない!」
グイッ!
璃夢「ほあっ!」
胡桃先輩の声と同時に後ろに腕が引っ張られた
急だったから変な声でちゃったじゃないですか!
茉莉「はいはい、ごめんね。」
理緒「そんな平謝りでいいと思ってんの?」
茉莉「いいと思ってる。…はぁ…ホント可愛くない…。」
理緒「可愛くなくて結構。早く事務所連れていけよ」
茉莉「あーはいはい。アンタが邪魔したから」
理緒「なんでもすぐ人のせいにするのは良くないと思いまーす」
茉莉「すぐ突っかかってくる性格、良くないと思いまーす」
バチバチバチッ
と、何故か二人はバチバチし始めた
璃夢「さ、さぁ!茉莉さんの職場に行きましょう?ねっ!ここじゃ人通り多いですし!」
ねっ?ねっ?だから二人とも落ち着いて?