INFATUATOシンドローム 2



茉莉「心配しなくても誰にも言わないわよ」


そう言って私の頭を撫でてくれる

恐る恐る顔を上げてみると、優しい笑顔の茉莉さんが目の前にいた


……………目をキラキラとさせて……


茉莉「それに私、気づいてたっちゃ気づいてたんだよ」


璃夢「…………えっ!?」


茉莉「だって璃夢ちゃん喉仏ないから。」


の、喉仏だと!?

私は咄嗟に首に手を当てた。


茉莉「それでバレずに男子校通ってるんだからビックリよね」


たしかに。でも、誰も喉仏なんて見ないよね?私も意識しないと見ないところだし。


璃夢「……ん?茉莉さん、今気づいてたって言いましたよね?」


茉莉「うん、言ったよ?」


璃夢「……じゃあなんで私の格好見てキラキラしたんですか?知ってたならもっと違う反応しません?」


『やっぱりね』って顔とかあるでしょ?

《どんな顔だよ》


茉莉「いや、だって…あまりにも璃夢ちゃんスタイルいいから…胸も大きいし…」


スタイル全然良くないよ!?胸だって……ん?なんでサラシのか上からなのに分かるの!?

すこし茉莉さんが怖くなりました。


茉莉「じゃあサラシは取って、えっと…」


何やらタンスの方に近づいていき、


茉莉「サイズはDかEだと思うんだよね〜。うーん…これかな!」


などと言いながら何かを手に持ち渡してきた


茉莉「ブラはこれ着てね!」


そう言って渡されたブラは………

赤地に黒レースの着いたものでした……


璃夢「ここここ、こんな派手なの無理です!」


茉莉「いいじゃん!見せるわけじゃないんだし!」


あ、そっか…でもなんか気分的に落ち着かない!



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