INFATUATOシンドローム 2




璃夢『安い美容院知りませんか!!?』


レイカ『……え?』


璃夢『僕、今すぐ髪を切らなきゃいけないんですけど…お金があまりなくて…。だから激安で切ってくれるところをご存知ないかと!』


確か、同業他社についての情報はよく入ってくるって聞いたことある!

荘司さんだったっけ?そんなこと言ってたはず!

だからきっとレイカさんも知ってるはず!


レイカ『…………はぁああ…』


何故か深ぁあいため息をつかれてしまった。

……私、なにか言っちゃいけないこと言った?


レイカ『あなたねぇ…目の前に美容師がいるのに、他のところ紹介しろって普通言うかしら…』


………そっか!それもそうだよね!?

レイカさんだって自分のお店持ってるのに他のところを教えてだなんて…失礼極まりない行動したよね!?


璃夢『ごめんなさいっ!失礼なこと言って!』


私は腰を90度に曲げて謝った。もうなんなら土下座した方がいい!?


レイカ『いーのいーの、気にしないで〜?確かに美容院って高いわよね〜。きっと田舎に行けばもっと安いわ』


怒られると思ってたのに、レイカさんはまさかの私と同じ意見らしい

っ、レイカさんって心広い!そんな女性は絶対モテます!


レイカ『てか、璃夢くん髪切る予定なの?』


璃夢『あ、そうなんですよ。夏になると暑いので』


切りたい理由はそれもある。

髪をポニーテールに縛ったとしても暑苦しいんだもん。



< 374 / 577 >

この作品をシェア

pagetop