INFATUATOシンドローム 2
龍虎「……もうやめるか」
璃夢「っ、いえっ!まだいけますから!」
私は手すりに手をかけながら体を立て直した
とはいえ、受け身したけどモロ当たりしたからな…。
もう!私全然月城先輩に攻撃できてない気がするんだけど!?
結構パンチとかキックとか当てたはずなのに…ダメージくらってない気がする…。
璃夢「っ」
足元がふらついて思わず手すりに体重をかけてしまった
それが良くなかった……。
ミシッ…ガタンッ!!!
璃夢「へっ…?」
翼「璃夢っ!」
雪「っおいっ!!」
龍虎「っっ璃夢っ!!!」
視界が揺れ、どんどん体が後ろに倒れていくのを感じる
顔を少し横に向けると手すりが錆びているところから折れてしまったことがわかった
…………死ぬ間際って周りの音が聞こえなくなって…スローモーションになるんだね
パシッ!グイッ!!!
璃夢「っ」
ドンッ!
龍虎「ったく……心臓止まるって…」
真っ逆さまに落ちる前に月城先輩が私の手を引き、助けてくれた
璃夢「………はぁっ…」
………死ぬかと思った。
月城先輩の体温を感じたことで、生きていることを実感した。