INFATUATOシンドローム 2
もしかしてと思ってもう一度紙の束の中身を見てみると
璃夢「っ!これ!」
その中には問題の解き方や、覚えやすいように注目するといい単語などが書いてあった
しかも全て私が間違えた問題だった
璃夢「すごい!すごく分かりやすい!」
教科書なんかよりも丁寧だし、先生の説明よりもわかりやすい!!
何だかこれを見ながらなら問題解ける気がする!
そう思った私は真っ白な紙を取り出して、テストの解き直しを始めた
ガチャ
翼「おっ、捗ってるか?」
璃夢「あっ、翼!おかえり!」
早かったけど、ちゃんと温まってきたのかな?
って、それよりも!
璃夢「見て見て!翼!」
私は立ち上がって翼のそばまで行くと解き直したテストを見せた
璃夢「英語50点取れたよ!!」
これを早く見せたかったんだよ!
璃夢「現国と、世界史と、現代社会は40点超!」
私の見せた紙を受け取った翼はそれを眺めて黙った
璃夢「?」
どうしたんだろう?
はっ!合格点でもないのに喜んだから!?
璃夢「ご、ごめん翼!次は」
『ちゃんと80点取ってから喜ぶ!』って言おうとしたけど
ギュッ!
璃夢「はぅっ」
ふわっと柑橘の香りが鼻をくすぐる
翼「すっげぇーじゃん!!一桁からの急成長!」
そう言って抱きしめながら私の頭を撫でてくれる
翼「まだ一日も経ってないのによくやったな!」
他人のことなのにまるで自分の事のように喜んでくれてる
璃夢「えへへっ」
嬉しいっ!
翼「この調子だぜ!璃夢!」
璃夢「うん!」
なんだか、もっと頑張ろうって思えた!
翼「ん?ってか、コレに気づいたんだな。」
そう言って私から離れると机の上に置いてあるクリップで止められただけの紙の束を手に取った
璃夢「これ、すっごい分かりやすかったの!勝手に借りてやっちゃったんだけど…よかった?」
翼「おぉ!全然!つーか、これ璃夢のために作ったからな」
私のために作った!?