INFATUATOシンドローム 2




雪「…………なんだこれは」


翼「これ、璃夢……いや、リンちゃん?」


封筒から出てきたもの、それはバイト先に置かれていた封筒と全く同じ中身。

リンの、女の子の格好をしている私の写真が出てきた。


璃夢「…だって…狙われてるの…は…」


狙われてるのは、リンでしょ…?なのになんで、この写真が私の机の中に…。


璃夢「…もし…して…」


そこで、私の頭に嫌な思考がよぎった。


翼「璃夢?」


…もしかして………私が女だってことを知ってる人が…いる…?

リンと、私が同一人物だって知ってるから…机の中にまで写真を…?

え、でもなんで…?何が目的?脅し…?


翼「オイ璃夢!!」


嫌な思考を巡らせていると、翼が私の肩を掴んで私の名前を呼んだ


璃夢「っ、翼?」


翼「落ち着け?な?」


翼は心配そうな顔で私を見ている。

視線をずらしてみると、雪くんだけじゃなくて、隣でお弁当を食べていた煌くんたちまで心配そうに私を見ていた。

だけど、『実は妹と自分が同一人物って誰かにバレちゃったらしい…』なんてこと言えないし…。


翼「お前今、『狙われてるのは』って言ったよな」


なんと翼は私がボソッと小さな声で言った言葉を聞き取っていた。



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