INFATUATOシンドローム 2
…………鬼ぃいいい!!!そんなに一人の生徒だけ虐めると『体罰』とか『差別』になるんだぞ!
と思って視線を送ると、何故か睨まれる…。
伝わらなくていいものが伝わってしまうのが世の中だ…。
黒板の前に立ち、どうにか解こうと頑張るが分かるはずもない。
授業聞いてても右から左だもん。理解しようとしても大翔さんが呪文唱えてばかりだからちんぷんかんぷん。
キーンコーンカーンコーンッ
すると、タイミングよくチャイムが鳴ったことでお昼休みの時間になった。
よっしゃ!これで解かなくて済む〜!
大翔「璃夢が解くまで昼休み無しな」
璃夢「えぇ!!?」
しかし、大翔さんは更に酷いことを言った
ちょっと待ってよ!?そこはせめて次の時間私を当てるとかにしようよ!?
ホントに鬼なんだから!
チラッと後ろに視線を向け、クラスメイトたちを見てみると、皆お腹を抑えて空腹に耐えていた
うぅっ、ごめんねみんな!!頑張るから!あと少しで解けるかもしれないから待ってて!
そう思ってもう一度黒板に向き合ったが、ちんぷんかんぷんだ。
もうダメだ…みんなごめん…
ガラガラッ!
「ハームスターちゃぁあああん!」
そんなことを思っていると誰かが教室に入ってきた。それも、前の扉から。