INFATUATOシンドローム 2



大翔「つーかデタラメに書いただけだろお前。1年の内容だぞ?」


デタラメ?

よくよく見てみると、X、Yという関数は登場しないはずなのに途中式に登場していたり√を使うはずがどこにも出てきてない


璃夢「わぁ、ホントだ」


スラスラ違うこと書いてたんだ。それもそれで凄いな!


大翔「もう一回1年からやり直すか?」


理緒「ヤダナー適当ニ書イタダケニ決マッテルジャナイデスカ」


するとカタコトすぎるほどカタコトな日本語でそういった胡桃先輩。

なんでカタコトなんだろう?


理緒「さて!解いたんだから授業終わりだよね!行くよーハムスターちゃん!」


そう言って私の腕を掴んだ胡桃先輩は、引っ張って私を廊下に連れ出した


璃夢「えっ、ちょっと!?」


ダメだよ!ちゃんと問題解かないと大翔さんにぶち殺される!

『鬼のような顔』『般若のような顔』『死神のような顔』『殺し屋のような顔』などなど、一体どんな顔をしているのか振り返って見てみると


璃夢「あれ?」


怒ったような顔は全くしておらず、クラスメイトたちに『そんじゃ解散なー』と言って、教材をしまっていた

な、なんだ…全然怒ってないじゃん。……いや、怒ってないように見えて実は怒ってるかもしれない…。

そして次の数学の時間が怖くなった




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