INFATUATOシンドローム 2
ちょっと遅れただけで『何があった!?』って心配されるんだもん。HRが長引いただけって説明するのに『嘘つくな』って怒られるし…。
心配してくれてるのは分かるんだけど、理不尽に怒られるのはちょっと嫌かな。
そして校門までは翼と雪くんと一緒に行くことになっている。
校舎内でも狙われてる可能性があるから2人が一緒に行ってくれるって。頼んだわけじゃないのに、いい人たちだよね。
そして3人で玄関に向かって歩いている時
璃夢「あっ!お弁当忘れちゃった!」
階段を降りすすめ、2階までやってきてから弁当箱を教室に忘れてきたことを思い出した
翼「じゃあ戻るか」
璃夢「すぐそこだから待ってて?なんなら先行っててもいいし」
私の教室があるのは3階まで上った奥側。えっと…屋上側の階段の方が近い教室だ。
今上ってきた階段は理事長室に行く時近い方の階段というわけだ。
ガラガラッ!
2人を待たせないように急いで教室に入って、自分の席を目指す
璃夢「ふぅ…思い出してよかった〜」
校舎出てからだと靴履き直したりしなきゃいけないからさ。早く思い出してよかったよ
そう思った私は机の横にかけてある自分のお弁当袋を持った。