INFATUATOシンドローム 2



璃夢「っっ、またっ!?」


また視線を感じ、急いで教室を出た。すると走り去っていく足音が聞こえたので、私は音のした方に向かって走り出した

追いかけて捕まえれば犯人がわかる!

そして階段隣の曲がり角の方から足音が聞こえているので私もそこに向かった

そして角を曲がると


ドンッ!

璃夢「ぶっ!」


誰かにぶつかってしまった。


璃夢「あいたたた…」


走り去っていく足音はもう聞こえない。

あー!あとちょっとだったのに!多分!


龍虎「大丈夫か?」


璃夢「月城先輩!!ごめんなさい!いつもぶつかっちゃって!」


私がぶつかったのはいつものように月城先輩だった。これも、いつものようにとか言いたくないよね。本当に申し訳ない…。


龍虎「急いでいたようだが、何かあったのか?」


璃夢「そうです!コッチに走ってきた人見ませんでしたか!?」


月城先輩があっちから歩いてきたなら、走っていく人を見たはずだよ!


龍虎「いや、俺はこのトイレから出てきたから走ってきたやつは見てないな」


周りを見てみると私たちは今トイレの前におり、そして月城先輩はハンカチで手を拭いていた

トイレから出てきたのは間違いないようだ。


璃夢「そうですか…」


残念だ…。月城先輩がその人を見ていたなら犯人捕まえることができたのに…。




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