INFATUATOシンドローム 2
璃夢「今日は僕のお弁当で良ければあげるんで、明日からはちゃんと食べてください!」
理緒「もぐもぐ」
璃夢「明日も飴ちゃんだけとか抜かしたら問答無用で口にご飯ツッコミますからね」
理緒「もぐもぐ」
璃夢「…なんで星宮先輩と有栖先輩は何も言わなかったんだろう…」
理緒「もぐもぐ」
璃夢「………胡桃先輩?」
理緒「………。」
もぐもぐと懸命に口を動かして唐揚げを食べ、いきなり固まった胡桃先輩。
どうしたんだろ?お肉硬かったのかな?
はっ!もしかしてそこまで美味しくなかった!?
いつも大和さんや翼が美味しいって言ってくれるから大丈夫だと思ってたけど大丈夫じゃなかった!?
それとも唐揚げそこまで好きじゃなかった!?
璃夢「胡桃先輩、ごめんなさい!無理に食べさせちゃって!」
しかもご飯が食べられない体質だったのかもしれない!ちゃんと確認しないで食べさせるなんて!
大変なことをしてしまったとショックを受けていると
ギュッ
璃夢「っ…?」
いきなり抱きしめられた
えっ?なに?どうしたの?
璃夢「胡桃先輩?体調悪くなりましたか?」
私の作った唐揚げが当たった?食当たった?それか油がダメな体質だったとか?
どれにせよ、大丈夫?
後ろから抱きしめられているため表情は全く見えない。
理緒「ホント…キミが女の子ならよかったのに…」
すると、小さい声で胡桃先輩がそう言った。それもすごく…悲しい声で…
しかも、私の事【ハムスターちゃん】じゃなくて【キミ】って言った。
ど、どうしよう…この場合私は何をしたらいいんだろう?
とりあえずいつもみんなにやってるように…
理緒「っ」
なでなで
頭を撫でることにした。
子供扱いするなって思うかもしれないけれど、人間って一定のテンポでトントンされたりナデナデされると落ち着くんだよね
しばらくの間、胡桃先輩を撫でていると
理緒「……俺さ、家庭的な料理食べたの…もう五年ぶりくらいなんだ…」
そう、ゆっくりと話し出した
えっ?五年ぶり!?なんで?お母さんとか作ってくれないのかな?…あ、もしかしてもう居ない?
軽く口挟めるところじゃないな…