夢物語
「さ、最近の大会は、トロフィー授与よりも、その地域の名産品が賞品ってことが増えたね。家中トロフィーだらけになるよりは、お米やビールもらえた方が嬉しいかな」
昔、祖父母の家に遊びに行ったら。
祖父がゴルフ大会でもらってきたトロフィーがかなり存在し、それ専用の戸棚まで用意されていた。
その後祖父が亡くなった時、山ほどあるトロフィーをどうするか会議となったほどだったのを思い出した。
数々の栄光の証とはいえ、本人がいなくなってしまえばただの置物……。
「……頑張ったご褒美は、並べて飾っておくだけでやがて邪魔になるトロフィーよりも、美味しいもののほうがいいですよね」
回想から引き戻される。
口元に笑みが浮かぶのを目にした、次の瞬間。
急に距離が狭まった。
「え……」
次の瞬間には……唇が重なっていた。
突然の事態。
昔、祖父母の家に遊びに行ったら。
祖父がゴルフ大会でもらってきたトロフィーがかなり存在し、それ専用の戸棚まで用意されていた。
その後祖父が亡くなった時、山ほどあるトロフィーをどうするか会議となったほどだったのを思い出した。
数々の栄光の証とはいえ、本人がいなくなってしまえばただの置物……。
「……頑張ったご褒美は、並べて飾っておくだけでやがて邪魔になるトロフィーよりも、美味しいもののほうがいいですよね」
回想から引き戻される。
口元に笑みが浮かぶのを目にした、次の瞬間。
急に距離が狭まった。
「え……」
次の瞬間には……唇が重なっていた。
突然の事態。