夢物語
***


 結局カラオケの後、三次会まで開催してようやく解散。


 すでに最終列車も出てしまった時間帯につき、松元さんの車で送ってもらうこととなった。


 料金上限ありのコインパーキングに停めてあった車を回収に出向き、お酒を飲まない松元さんが運転し、一番体の大きい警察先輩が助手席に。


 後部座席には、降りる順番を考慮し、私と長原さんがまず乗り込み、最初に降りる西本くんは後部座席左側に。


 真ん中の私と、西本くんは隣り合っている。


 ぬくもりが伝わる距離感ではあるけれど、もう夏なので暖かいというよりは暑いと言ったほうが正確。


 曇った夏の夜、気温があまり下がって来ない。


 定員ぴったりの車内はさらに蒸し暑く、窓が曇り始めたため、松元さんはエアコンを「強」にする。


 そして発車。


 都心から車で十分ちょっとの西本くんのマンションまで、一路車を走らせる。


 片側三車線のメインストリート。


 環状通と交差する少し手前に、西本くんの住むマンションはあるらしい。


 サークルのメンバー登録の際などに必要なので、住所自体は知っているのだけど、実際に行ったこともないし詳しい場所は知らない。
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