異世界の巫女姫は、提督さんの『偽』婚約者!?
「桜庭セリ、いや、那由多の巫女。結婚して欲しい!」

公開プロポーズぅぅぅ!?
うぎゃーー提督さんのバカー!!
恥ずかしくて心停止するわっ!!
口から心臓が飛び出そうな私の手を握り、もうぐいぐい迫ってくる提督さん。

「お、落ち着いて!逃げませんからどうか、落ち着きましょう!!」

「これが落ち着いていられるか!今ここで返事をしてくれ。那由多の全員に君が、セリがオレのものだと証明してやる!」

ちょっと、提督さんってこんな人だった?
めちゃくちゃ独占欲強くない?
………私、これ、大丈夫!?

「あの、ええと……えへへ」

とりあえず笑ってごまかそう!
そんな私に提督さんは、ニヤリと意味深に笑った。

「いいのか?今、放送中なんだが……」

そこまで言うと、私の耳元に唇を寄せ極小さな声で………。

「初めて会った夜のあんなことやこんなこと。オレは君の全てを見ているんだが、それをここで暴露しても??」

「結婚します」

即答です。
バラされてたまるか、黒歴史。

「ありがとう!……那由多の諸君、聞いたな?この船の全員が証人だ。これより、セリに手を出すこと、又は、みだりに話かけることを禁ずる!特に満12歳以上の男は近寄るな。彼女が私のものだということを常に覚えておくように!以上!」

ブツッ……………。
艦内放送は終了した………。
私は、目の前のにやけた笑みのイケメンを呆然と見ている。
本来涼やかな目元も、すっかり下がって優しくなり、真一文字に結ばれている口許も緩みっぱなし。
精悍な顔が勿体無い。
とは思ったけど、そういう所も……好きだと思う。

「提督さん」

「ん?」

ニヤけたイケメンは、更に表情をくずし、こちらを見る。

「あ、愛してますっ」

まだ言ってなかったな、と、私は生まれて初めての愛の告白なるものをした。
それは、ずっと言うことのない言葉だと思っていたもの。
縁のない言葉だと。
だけど、世界はまるごと変わった。
終わりの見える世界であったとしても、私は生きたいように自由に生きる!
大好きな人と一緒に!!



と、いいことを言って終わったつもりの私は、その後、提督さんの腕の中で酸欠になるんだけど。

………もうお約束よね?

ーENDー
< 188 / 188 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:24

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています
  • 書籍化作品
表紙を見る 表紙を閉じる
☆フェルナンシアの第三王女、ルキア、七歳。 粗末な廃屋に押し込められ虐げられていたルキアは、母国の敗戦により、敵国の名門エスカーダ公爵家に預けられることになった。 王宮から出られることを、密かに喜ぶルキアであったが、前世の憧れの人に激似のダリオンは、極度の人嫌い。彼の祖母、カトレアは引きこもり……と、エスカーダ公爵家にはいろいろな問題があって……☆ *START* 2021.11.13~ *END* 2021.12. 1
追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
  • 書籍化作品
[原題]追放された私は悲劇の聖女に転生したらしいです

総文字数/130,347

ファンタジー275ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ある事情により屋敷に閉じ込められていた伯爵令嬢ララは、世にも珍しい創造魔法の使い手と認められ聖女になった。 しかし姉や家族により陥れられ、婚約者であった王子に追放を言い渡されてしまう。 失意のララは気絶し……目覚めた時、前世を思い出していた! ここは『悠久のファルナシオン』という物語の世界。 生前読んでいたファンタジー小説の中である。 更には、聖女となった自分が「生贄」にされてしまう世界だと思い出し……。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 『どうぞ出ていって下さいと言っているのだから、お言葉に甘えるしかないでしょ?』 そう、自由になるチャンスは今しかない。 弱虫令嬢から気ままな旅商人へと姿を変えて、王都から逃げようと思います! *今回初めてテキストアップロード機能を使ったので、行間が狭く読みづらいかもしれません!申し訳ありません><* ☆バーバラ様、Tamaru様、素敵なレビュー、ありがとうございます!☆

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop