闇に溺れた天使にキスを。
*
神田くんと電話をしてからは心が軽くなり、精神面でとても元気になった私。
「未央、本当にひとりで帰れるの?」
けれど1時間目に気分が悪いと嘘をついたため、沙月ちゃんは今日一日、ずっと心配してくれていた。
その優しさに胸が痛んだけれど、今更嘘だというわけにもいかず。
「うん、大丈夫だよ。
私のことは気にしないで」
沙月ちゃん、確か今日彼氏とデートなはずなのに。
私が嘘をついたせいで、とても心配させてしまった。
「本当…?」
「うん、横になったら本当に楽になったの!
だから沙月ちゃん、デート楽しんできてね!」
確かに朝は不安で気分も重く、表情が暗かったかもしれない。
それに比べれば本当に心から元気と言える自信があった。
だってもうすぐ、神田くんに会える。