闇に溺れた天使にキスを。






神田くんと電話をしてからは心が軽くなり、精神面でとても元気になった私。


「未央、本当にひとりで帰れるの?」

けれど1時間目に気分が悪いと嘘をついたため、沙月ちゃんは今日一日、ずっと心配してくれていた。


その優しさに胸が痛んだけれど、今更嘘だというわけにもいかず。

「うん、大丈夫だよ。
私のことは気にしないで」


沙月ちゃん、確か今日彼氏とデートなはずなのに。
私が嘘をついたせいで、とても心配させてしまった。


「本当…?」

「うん、横になったら本当に楽になったの!
だから沙月ちゃん、デート楽しんできてね!」


確かに朝は不安で気分も重く、表情が暗かったかもしれない。

それに比べれば本当に心から元気と言える自信があった。
だってもうすぐ、神田くんに会える。

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