闇に溺れた天使にキスを。
「いや、まさか本気で捉えるとは思ってなくて」
「……大丈夫だよ、無理しなくて…私が一番わかってるから」
そんな風に言い直される方が余計に辛い。
無理させているように思えるから。
「あー、お前ってそういうやつだったか」
「そういうやつ…?」
「自分に自信のない女」
「い、いや…自信がないというか、事実だからその」
「それが自信ねぇって言ってんの。
もっと胸張ればいいのに」
堂々としろって言う彼に対し、私は首を何度も横に振る。
そんなこと、できるはずがない。
悪目立ちするか、イタイ女だって思われるだけだろう。
「気弱な女のほうが狙われやすいぞ。
お前みたいな女とか一番ドンピシャ」
「嘘だ。狙われたことないもん」
「それほど平和なところで過ごしてきたんだろ。少なくともお前に好意を寄せてた男は、数え切れないほどいただろうな」
さっきから涼雅くんは、冗談ばかり言う。