耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー
「そうだ。それよりも今日の夕飯は何か、美寧ちゃんは知ってる?」
「今夜はハンバーグです。」
脈略もなく飛んできた質問に反射的に答えると、「ハンバーグ、良いわね…たまには私も……」と、ユズキは何やら呟いている。
その姿を美寧が黙って見ていると、ユズキは鞄の中のスマホを確認し、顔を上げた。
「そろそろ帰らないと、クール王子がブリザード王(キング)に豹変しちゃうわね。」
(クール王子がブリザードに……)
初めて聞いた言葉を頭の中で反芻してみる。それから一拍置いてから、美寧は「くすっ」と小さく笑いこぼれた。
「さ、出ましょうか?」
「はい!」
最後の紅茶を飲みきってから、美寧とユズキは店を後にした。