耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー

食事と風呂を済ませた美寧は、ソファーに怜と並んで今日ユズキと行ったカフェのことを怜に話していた。

美寧が風呂から上がってくると、怜はソファーで本を読んでいた。そんな今、彼は珍しく眼鏡を掛けている。どうやら何かを読んだり書いたりする時だけ、彼は眼鏡をかけるらしい。美寧がそのことに気付いたのは、一緒に暮らし始めてからしばらく経ってからだった。


「それで?」

「うん、そのまま帰っちゃったの、ユズキ先生。」

「そうですか。」

美寧を藤波家まで送り届けたユズキは『私もたまには早く帰らないとね。』と言って、美寧を車から下ろすとそのまま帰ってしまった。

「お茶をご馳走になった上に、今日も色々な物を頂いちゃって……。だから、ちゃんとお礼を言いたかったんだけどなぁ。」

ユズキ曰く『女の子の必需品』と言うものを、いつも美寧の為に置いていってくれる。
今回車から降りるときに渡された紙袋の中には、お下がりの洋服や化粧品、可愛らしい夏用のルームウェアまで入っていた。
怜の家に来た当初から、こんな風にユズキには色々とお世話になりっぱなしなのだ。

「またそのうち来るでしょうから、その時に言えば良いですよ。一応俺からもメールをしておきます。」

「うん、ありがとう、れいちゃん。」

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