耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー
何の脈略もなく重ねられた唇。
驚いて反射的に身を固くした美寧を宥めるように、怜腕が美寧の肩を抱き寄せる。しっとりと重ねられた唇からは、美寧の緊張が解けるまで待つ気配を感じた。
美寧の手首を掴んでいた手が外され、頬を包む。その温かさにうっとりとした拍子に開いた唇の間を舌先で撫でられ、目を閉じたまま目の前にある怜のシャツをきゅっと掴んだ。
それは、いつのまにか覚えた怜の合図。
“特別なキス”の許可を求めるそのサインに、美寧はそっと唇を開いた。
『是』を受け取った怜の舌が忍び込んでくる。
咥内を優しく撫でられ、ぞくぞくとした痺れが腰から這い上がってくる。
「ぅんんっ、」
くぐもった声が漏れ、シャツを握る手に力が入った。
舌先同士が触れ合い、甘く痺れるような感覚から逃れようと引き戻そうとしたが、怜が絡め取る方が一瞬早かった。吸われながら引き出され絡められる。
覆い被さるような態勢で口を塞がれて、鼻呼吸だけでは息苦しくなって酸素を求めて身を捩る。すると、少しだけ離された唇が「息継ぎも覚えて」と低く囁いた。
深く重ねては一瞬離され、また深く口づけられる。
それを数回繰り返すと、息苦しくはなくなったが頭がぼんやりとしてしまう。
まるで怜のキスに酔ったみたいに―――
美寧の口全部を、まるで最高のデザートであるかのように時間をかけて丹念に味わった怜は、ようやく彼女の口を解放した。
驚いて反射的に身を固くした美寧を宥めるように、怜腕が美寧の肩を抱き寄せる。しっとりと重ねられた唇からは、美寧の緊張が解けるまで待つ気配を感じた。
美寧の手首を掴んでいた手が外され、頬を包む。その温かさにうっとりとした拍子に開いた唇の間を舌先で撫でられ、目を閉じたまま目の前にある怜のシャツをきゅっと掴んだ。
それは、いつのまにか覚えた怜の合図。
“特別なキス”の許可を求めるそのサインに、美寧はそっと唇を開いた。
『是』を受け取った怜の舌が忍び込んでくる。
咥内を優しく撫でられ、ぞくぞくとした痺れが腰から這い上がってくる。
「ぅんんっ、」
くぐもった声が漏れ、シャツを握る手に力が入った。
舌先同士が触れ合い、甘く痺れるような感覚から逃れようと引き戻そうとしたが、怜が絡め取る方が一瞬早かった。吸われながら引き出され絡められる。
覆い被さるような態勢で口を塞がれて、鼻呼吸だけでは息苦しくなって酸素を求めて身を捩る。すると、少しだけ離された唇が「息継ぎも覚えて」と低く囁いた。
深く重ねては一瞬離され、また深く口づけられる。
それを数回繰り返すと、息苦しくはなくなったが頭がぼんやりとしてしまう。
まるで怜のキスに酔ったみたいに―――
美寧の口全部を、まるで最高のデザートであるかのように時間をかけて丹念に味わった怜は、ようやく彼女の口を解放した。