耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー
「くくっ、真っ赤だ。」
怜は楽しそうに肩を揺らして笑った怜に、美寧は更に顔だけでなく全身を赤くした。
「かっ、からかったの!?」
つま先からかぁっと熱が上ってくる。
羞恥と腹立たしさが同時にくるぐると、美寧の体を螺旋状に駆け上がってきた。
「からかう?なぜ?」
「~~っ!」
キョトンとした目で怜が首を傾げる。そんな姿までが綺麗で可愛くて、なんだかずるい。
言葉を無くしながらも目だけで抗議の意を表すべく、美寧は眉を跳ね上げて怜を睨んだ。目尻が少し上向きの美寧の丸い瞳が、きゅっと細くなる。
そんな美寧の顔を見て、怜は涼しげな瞳を細めた。