耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー
「ミネ“で”ではなくて、ミネ“が”いいのです。俺はそのままのミネが好きですよ。」
しっかりと目を合わせてそう言うと、美寧の頬にサッと朱が差す。
怜は畳み掛けるように言葉を続けた。
「それに俺はミネのことを“こども”だとか“こどもっぽい”と思ったことは一度もありません。」
「え、本当?」
「ええ、本当です。可愛いな、と思うことは多々ありますが。」
「か、可愛い……」
「ええ。可愛すぎていつも困ります。」
「こっ、困るって……」
「食べてしまいたくなる。」
「たっ、食べ…って、私は食べられないよ、れいちゃん。」
眉間に皺を寄せて「そんなにお腹が空くの?ご飯足りない?」と美寧は呟く。
それを見た怜は、少し間を空けてから
「女性として魅力的だ、ということです。」
そう言って美寧の頬に口づける。
「~~っ」
怜は顔を赤くした美寧に、少しだけ満足そうに口元を緩ませる。
美寧の反応に気をよくしたのか、怜はそのまま何度か美寧の頬や額にちゅっちゅっと口づけていくと、少しだけ唇を離してから尋ねた。
「キスしてもいいですか?」
「え?」