耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー
「えっと、れいちゃん?…その、…えぇっと……れんしゅう、」
口にした途端閃いた。
「そう、練習!練習なら大丈夫!!」
美寧の声に怜が顔を上げる。怜が何かを言う前に美寧は言葉を続けていく。
「あの、いきなり、その…恋人がするような、いろいろは、私には難しいから、練習させて。ちょっとずつ練習したら、きっとうまく出来るようになると思うの!」
「練習…ですか?」
「うん!」
美寧は名案を思い付いたとばかりに自信満々だ。
「練習…恋人の?」
「うん!」
「俺と、ですか?」
「もちろん!」
怜は顎に手を当て一呼吸置くと、「分かりました」と微笑んだ。