転生令嬢は小食王子のお食事係
 ちゃんと食べているか、生活しているのか、心配する親心は理解できる。
 王子宮の使用人問題は、私がどうにかする範疇外なので仕方ないかもしれないが、料理に関してはできることをしよう。
 闖入者によって中断していたけれど、厨房の掃除はまだ途中だ。
「さ、ふたりともお掃除を続けましょう」
 意識を切り替えるように、私は軽く手を打つ。
 するとマリオンとエマはハッとする。
「そうですね」
「まだ途中ですもんね~」
 ふたりはそう言うと作業を再開する。
 私もなかなか良さそうな銀製のカトラリーを見つけ、それを取り出した。
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