転生令嬢は小食王子のお食事係
 マリオンの言葉に私は頷く。
「あまり気を張っていてもしかたないですし、三ヶ月という期間はまだはじまったばかり。最初から頑張りすぎてもあとが続かないですし、休むのも大事ですよ」
「ではお言葉に甘えて……」
「エマも今日はお休みです。作ったスープやカルツォーネなどを食べればいいので、心配いりません。お昼寝してもいいですし、好きなことをして過ごしてください」
「ありがとうございます!」
 一緒に食堂で午前中に作ったピザをはじめ、ポテトサラダやフライドポテト、スープを味わい、食事が終わるとその場で解散した。
 私は部屋で少し休んだあと、王子宮の散策に出かけることにした。
「お庭はやっぱりテオがちゃんと管理してるのかしら?」
 建物の中ではなく周囲をゆっくりと歩く。室内の管理はずさんでも、お庭にある木はしっかりと剪定がされ、芝生もきちんと刈られていた。
 庭師と言っていたテオは、しっかりと仕事をしているらしい。
 王子宮の使用人はダメな人ばかりだと思ったけど、テオは例外と知って少しだけ安心する。
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