転生令嬢は小食王子のお食事係
「お出ししたのは、じゃがいものオムレツとオニオングラタンスープです。熱いのでお気をつけて召し上がってください」
 テオがレオナール様の分の料理をひと口ずつ食べる。
 まずオムレツをフォークで掬うと口に運んだ。
「……うまっ!」
 毒味のはずなのに思わず出たのか、感想がこぼれる。
「テオ……」
 レオナール様は呆れたように彼の名前を呼んだ。
「すみませんね」
 あまり悪びれもなくテオは言うと、次にオニオングラタンスープに手を伸ばす。
 スプーンで掬ったスープを食べた途端「あつっ!」と声を上げた。
 どうやらまだ熱々だったらしい。
 軽くやけどをしたのか、お茶を飲んで痛みを紛らわせている。
「いいのか、テオ。さすがに空腹なんだが?」
「はいはい、大丈夫ですよ。そもそも毒なんて心配してませんでしたがね」
「まあ、念のためだ」
< 198 / 215 >

この作品をシェア

pagetop