転生令嬢は小食王子のお食事係
ただ、私のことを王妃様に報告しているのは確実に料理長なんでしょうけど……!! 厨房を使わせる許可をくれたことはありがたいと思ったし、その見返りとしていろいろな料理のアドバイスはしてきたつもりだ。だから、それに報いるために黙ってくれてても良かったんじゃないかという気持ちはある。
まあ、料理長の立場としては、雇い主に報告しないっていう選択肢はなかったんでしょうけど……。
そうはわかっていても、個人的な感情としては多少恨みたくなるものだ。
そんなことを考えながら手を動かしているうちにふたつ目のミルクレープもできあがった。
あとはこれも氷室に入れて、お茶の時間まで冷やしておく。
「これで完成ですか?」
「一応は。でも見栄え的にもう少し工夫したいところですね」
私は指を顎に当てて考える。お砂糖をさらにすりつぶし、粉状にしたものをふりかけてもいいが、それだけではシンプルすぎる。
フルーツを添えてもいいけれど、それじゃあ味気ない。
「そうだわ、ジャムを添えてお好みで味を変えてもらえるようにしましょう」
私が思い付いた考えを述べると、それを聞いていた料理長が貯蔵庫から何かを持ってきてくれた。
「これ使いな」
どん、と調理台の上に置かれたのは、瓶詰めになった赤いジャム。
「まあ、これはイチゴのジャムじゃないですか!」
「なんだ、俺もまあ多少は思うところがあるからな。これまでいろいろと料理について助言をもらったし、このくらいは手伝わせてくれや」
「料理長……」
まあ、料理長の立場としては、雇い主に報告しないっていう選択肢はなかったんでしょうけど……。
そうはわかっていても、個人的な感情としては多少恨みたくなるものだ。
そんなことを考えながら手を動かしているうちにふたつ目のミルクレープもできあがった。
あとはこれも氷室に入れて、お茶の時間まで冷やしておく。
「これで完成ですか?」
「一応は。でも見栄え的にもう少し工夫したいところですね」
私は指を顎に当てて考える。お砂糖をさらにすりつぶし、粉状にしたものをふりかけてもいいが、それだけではシンプルすぎる。
フルーツを添えてもいいけれど、それじゃあ味気ない。
「そうだわ、ジャムを添えてお好みで味を変えてもらえるようにしましょう」
私が思い付いた考えを述べると、それを聞いていた料理長が貯蔵庫から何かを持ってきてくれた。
「これ使いな」
どん、と調理台の上に置かれたのは、瓶詰めになった赤いジャム。
「まあ、これはイチゴのジャムじゃないですか!」
「なんだ、俺もまあ多少は思うところがあるからな。これまでいろいろと料理について助言をもらったし、このくらいは手伝わせてくれや」
「料理長……」