転生令嬢は小食王子のお食事係
 本人には言ってないけれど、私がいいお相手と結婚をすれば、マリオンの経歴にも箔がつく。
 マリオンは生家であまりいい思いをしなかったようだけど、せめて自分の家庭では幸せになってもらいたいと思ったのだ。
 そのマリオンは、王妃宮では私の周りのお世話をしてくれている。基本的に、私が与えられた部屋にいて、生活に必要なものの手配や服や小物の管理をしたり、身支度を手伝ったりするのが彼女の仕事だ。
 そのため、王妃様の前に出るために身支度を手伝ってもらおうと思い、私は部屋に戻ってきたわけだ。
「マリオン、これから王妃様のお茶の時間だから、急いで身なりを整えたいの」
「その格好は、もしかしてアイリーン様はお料理をしてたのですか?」
「そうなの。だから念のためおかしいところがないかみ見てくれる?」
 料理をするとき時の私は、服が汚れないようにエプロンをして、さらに袖をまとめている。
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