転生令嬢は小食王子のお食事係
 ああ、何作ろうかなぁ……!
 ここ最近、料理から離れていたからか、作りたい料理が頭の中に次々に浮かんでくる。
 そうだ!
 王子宮に行く前に手土産を持参するのはどうだろう!
 エマとも異動する前に顔を合わせておきたいから、準備の合間に厨房に行こう。
 料理のことを考えると、王子宮に行くのも少しわくわくしてくる。
「マリオン。私、頑張りますね!」
 私の言葉に、準備のことを考えていたらしいマリオンは顔を上げる。目が合うとマリオンは少しだけ呆れた表情を浮かべた。
「……ほどほどになさってくださいね」
 料理が絡むとひたすらまっすぐに取り組む私の性格を知っているからだろう。
 これでも我慢している方なんだけどね……。
 毎回マリオンも付き合わせてしまうから申し訳なく思いつつも、マリオンもおいしいものを食べるのは好きだから今回も巻き込ませてもらうね。
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