ヒロインvs悪役
クラスの色んな人が見ている中で、私はそれだけ言い教室を出た。
ーーーーーー…あーあ。
言っちゃった。
これで本格的に一人か。
………でも、ずいぶん気が楽だ。
後悔なんて何一つない。
日差しが照らす廊下を歩いていると、唐突に聞こえた声。
「…凄い成長だね」
後ろを向くと、そこにいたのは春君で。
「見てたの?」
「教室に行こうとしたら声が聞こえてね」
「そっか」
春君といると何か落ち着くな。
陽だまりの中にいるみたいに、あったかい。
「…ねえ春君」
「何?」
「ーーーーー…これで良かったんだよね」
後悔なんてないけど。
ないけど。でも、本当にこれでよかったのか少しわからない。
偽りでも、友達がいなくなって一人になって。
それでもいいって自信を持って言えるかと聞かれたら、……言えないよ。
「…良かったか、は知らないけど、行動を起こしたことは無駄じゃなかったんじゃない?
ほら、後ろ見てみなよ」
え?
ーーーーーー…あーあ。
言っちゃった。
これで本格的に一人か。
………でも、ずいぶん気が楽だ。
後悔なんて何一つない。
日差しが照らす廊下を歩いていると、唐突に聞こえた声。
「…凄い成長だね」
後ろを向くと、そこにいたのは春君で。
「見てたの?」
「教室に行こうとしたら声が聞こえてね」
「そっか」
春君といると何か落ち着くな。
陽だまりの中にいるみたいに、あったかい。
「…ねえ春君」
「何?」
「ーーーーー…これで良かったんだよね」
後悔なんてないけど。
ないけど。でも、本当にこれでよかったのか少しわからない。
偽りでも、友達がいなくなって一人になって。
それでもいいって自信を持って言えるかと聞かれたら、……言えないよ。
「…良かったか、は知らないけど、行動を起こしたことは無駄じゃなかったんじゃない?
ほら、後ろ見てみなよ」
え?