終わる世界で、きみと恋の埋葬
「暇だから本借りてきた。クイズしようクイズ」

「えっそれ地図帳じゃん」

「国旗クイズしようかと思って」

「国旗!? 国覚えたってどこにも行けないのに!?」

「まあそうだけど、いつか行けるようになったら行こう」

「ふたりで!?」

「もちろんふたりでだよ。ひとりで行ったら寂しいじゃん」

「じゃあ国旗覚える前にせめて英語覚えないとなんじゃ……」

「それはほら、高橋さんに頑張ってもらうとして」

「やだよ一緒に頑張ってよ! 暇でしょ!!!」



「数学嫌いすぎて何にも役になんて立たないやいって思ってたんだけど、数の単位覚えると意外と時間潰れて楽しいってことがわかった」

「それは数学なのか、雑学じゃないのか」



「街で見かける眼鏡のひと増えたよねえ」

「コンタクトじゃもう無理だよな、高くて」

「ね。わたし裸眼でよかったなーと思ったもん。眼鏡も割っちゃったらもう作れないだろうし」

「あるとしたらふざけた髭つきの眼鏡が残ってるくらいだろうな」

「宴会とかで使うやつでしょ? それじゃ意味ないもんね。あーあ、きみが眼鏡のところ見てみたかったなー」

「いやなんでだよ」

「すごい似合わなさそうだから」

「は!? 似合うわ! ほら!!!」

「えー、指で丸作ったって全然わかんないよ。変」

「このやろう……」



「花摘んできてみたよ!」

「お、いいじゃん。なんて花?」

「わかんない」

「ええ」

「だって花の名前なんて全然知らないもん」

「よし植物図鑑持ってきてどっちが先に見つけられるか競争しよう」

「えーわたし絶対負けそうなんだけど……ていうかまず花瓶探したいんだけど……」
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