危険な愛に侵されて。
「あいつが生まれて来なければ私は今も俊二さんとふたり、幸せに暮らせていたの。
あいつは俊二さんを奪った。俊二さんに似ていたらまだしも、私に似て……より憎くなった。
そんなやつが今も生きてるの!
だからこそ消したいのよ!」
「……っ」
何、その無茶苦茶な理由。
どれほど俊二さんが好きなのかは伝わったけれど。
それで涼雅に恐怖を植え付けていい理由にはならない。
なぜ子供を作らないようしなかったのか。
ちゃんと俊二さんにその意思を伝えたのか。
何の罪のない涼雅のことを、京子さんは生まれてきただけで“許せない”というの?
自分に似ているだけで、“憎い”と思うの?
心を乱している京子さんがなんともダサくて。
小さく思えて。
どうしてこんな人に、こんな人たちに。
涼雅が───
「そんな考え方しかできないから、俊二さんも呆れてあなたから離れたんですね。悔いてましたよ。
どうして涼雅を救ってやれなかったんだって」
これを言えば絶対に乱すと思った。
冷静に見えて彼女は熱くなりやすいと。
「……っ、黙れ」
「京子さん、落ち着け」
「黙れ、黙れ!」
案の定、京子さんは感情的になり。
突然私の首を絞めてきた。