『またね。』
私と直接会ってくれるなんて元々思ってなかったから。
家で手紙を書いてきた。
これだったら直接会わなくてもいいでしょ?
先生がポスト代わりになってくれる条件で。
「手紙?」
「はい、私の気持ちが書いてあります!」
「そうか、渡しておくよ。」
「それで、心臓…」
先生はカルテを見ながら真剣な顔になる。
「鈴ちゃん、今は元気なのは分かるんだけど。」
「…」
「心臓は弱ってきてるよ。」
…私はこんなに元気なのに。
その私についてこない心臓。
…こんな心臓、要らない。
「…そう、ですか…」
本当は分かってるの。
私はもう、長くないこと。
ずっと分かってたことなのに…
「…手術、怖い…」
「…このままだと余命はもう1週間とちょっとしかないよ。」
…そんなの、短すぎる。
輝…
こんなに早くお別れなんて、聞いてないよお…
手術、成功しなかったら私と輝は永遠の別れになっちゃう…
文字通り、永遠。
「…」
「鈴ちゃん、相手の人はもう、準備出来てるらしいよ。」
「準備?」
「死ぬ準備。」
…そうだよね。
ドナーの人が1番辛いよね…
私が弱音吐いてたらダメだっ…
「ドナーの人って、いくつくらいなんですか?」
「キミと同じ高校生だよ。」
「え?!
何か病気持ってるんですか?」
「至って健康体の人だよ。
珍しいよね、若いのにドナーになるなんて…」
…輝…
私は…そんな優しい人の命を奪っていいの…?
その人はきっと、輝と同じくらい優しい人だね。
「…その人は、自ら適合するか、検査しに来たんだ。1人で。」
「1人?」
「そう。」
…1人って聞いて真っ先に思い浮かぶのはやっぱり輝で。
どうしても輝に会いたくなってきちゃう。
私が不安に思ってたら輝はきっと心配する。
「…私、手術頑張る。」
手術が終わったら、ずっと傍にいたい人が居るから。
「…うん、ずっと鈴ちゃんが望んできたことが、出来るよ。」
小さい頃から病弱で何も出来なかった私。
やっと、この苦しみから開放されるんだ…
手術が終われば、輝が笑って迎えに来てくれる…
「…輝…」
「…」
私はネックレスをぎゅっと抱きしめて涙を流す。
ずっと…待ってたの。
輝みたいに優しくて包容力のある人を。
「…輝くんのこと、大好きなんだね。」
「うん!私の自慢の彼氏だよ!」
家で手紙を書いてきた。
これだったら直接会わなくてもいいでしょ?
先生がポスト代わりになってくれる条件で。
「手紙?」
「はい、私の気持ちが書いてあります!」
「そうか、渡しておくよ。」
「それで、心臓…」
先生はカルテを見ながら真剣な顔になる。
「鈴ちゃん、今は元気なのは分かるんだけど。」
「…」
「心臓は弱ってきてるよ。」
…私はこんなに元気なのに。
その私についてこない心臓。
…こんな心臓、要らない。
「…そう、ですか…」
本当は分かってるの。
私はもう、長くないこと。
ずっと分かってたことなのに…
「…手術、怖い…」
「…このままだと余命はもう1週間とちょっとしかないよ。」
…そんなの、短すぎる。
輝…
こんなに早くお別れなんて、聞いてないよお…
手術、成功しなかったら私と輝は永遠の別れになっちゃう…
文字通り、永遠。
「…」
「鈴ちゃん、相手の人はもう、準備出来てるらしいよ。」
「準備?」
「死ぬ準備。」
…そうだよね。
ドナーの人が1番辛いよね…
私が弱音吐いてたらダメだっ…
「ドナーの人って、いくつくらいなんですか?」
「キミと同じ高校生だよ。」
「え?!
何か病気持ってるんですか?」
「至って健康体の人だよ。
珍しいよね、若いのにドナーになるなんて…」
…輝…
私は…そんな優しい人の命を奪っていいの…?
その人はきっと、輝と同じくらい優しい人だね。
「…その人は、自ら適合するか、検査しに来たんだ。1人で。」
「1人?」
「そう。」
…1人って聞いて真っ先に思い浮かぶのはやっぱり輝で。
どうしても輝に会いたくなってきちゃう。
私が不安に思ってたら輝はきっと心配する。
「…私、手術頑張る。」
手術が終わったら、ずっと傍にいたい人が居るから。
「…うん、ずっと鈴ちゃんが望んできたことが、出来るよ。」
小さい頃から病弱で何も出来なかった私。
やっと、この苦しみから開放されるんだ…
手術が終われば、輝が笑って迎えに来てくれる…
「…輝…」
「…」
私はネックレスをぎゅっと抱きしめて涙を流す。
ずっと…待ってたの。
輝みたいに優しくて包容力のある人を。
「…輝くんのこと、大好きなんだね。」
「うん!私の自慢の彼氏だよ!」