キミの溺愛は甘すぎる。






「今の鈴華は偉いね、ちゃんと俺の言うこと守ってくれた」

「べ、勉強するんじゃ…」
「もちろんするよ?だからこうして座ってるんだ」


絶対嘘。
優翔は勉強する気なんてない。


あれから優翔の部屋にやってきた私。

もちろん勉強するつもりでテーブルの前に腰をおろしたというのに。


優翔は私の後ろに座ったかと思うと、ぎゅっと抱きしめてきて。

勉強どころではない。



「離れてよ、勉強できない…」
「んー、その前に鈴華着替えないと」

そこまで言われて、今自分が制服姿であることを思い出した。


「わ、忘れてた…」
「制服姿なのを忘れるくらい幸せだったの?」


もー、と拗ねた様子で話す優翔。
かわいいと思ってしまったのは絶対内緒だけれど。

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