キミの溺愛は甘すぎる。
「じゃあ着替えようね、俺と一緒に」
「な、何言ってんの」
とりあえず一度部屋に戻ろうと思い、立ち上がろうとしたけれど。
優翔の力が強くて立つどころではない。
さらには本当にリボンを解いてくるものだから、慌てて彼の手首を掴んだ。
「やめて…!」
「だって鈴華、俺のことはほったらかしで父さんのところ行ったよね?本当に寂しかったんだよ」
そんな甘えた声を出したって騙されない。
本当は私を好き勝手したいだけなのだから。
「ダメなものはダメ!」
「じゃあ部屋行く前にキスだけ」
「それもダメ!」
朝に何回もキスしておいてまだ言うか。
できれば忘れたかったというのに。
キスし放題だと本当に思っているところがダメだ。