キミの溺愛は甘すぎる。
「鈴華、お願い。
キスさせてくれたらちゃんと勉強するから」
「うっ…」
「それでもダメ?」
ちゃんと勉強する。
これは好条件である。
それにキスが嫌なわけではなく、軽いものだと扱われている感じが嫌なだけであって───
「絶対にする?」
「嘘はつかないよ」
「じゃあ、一回…んっ」
まだ肯定していないというのに。
私の言葉を無視してキスしてくる優翔。
「ごちそうさま」
「……っ」
ぶわっと熱くなる顔。
今すぐ穴があったら入りたい気分にすらなる。
「ほら、早く着替えておいで。
勉強するって鈴華が言ったんだよ?」
楽しそう、悔しい、私ばっかり。
いつもいつも優翔のペースだ。