キミの溺愛は甘すぎる。
「じゃあ思ってないことを言っちゃうんだね」
その言葉にはコクリと首を縦に頷き、認める。
それが私の限界だった。
「もー本当にかわいいなぁ。こんな鈴華を独り占めできるほど至福の時間なんてないよね」
頬を軽く突きながら嬉しそうな声をあげる優翔。
そのため余計に恥ずかしさが増す。
素直になれなくても、優翔に無理矢理本音を聞き出させる。
その結果こんな恥ずかしい思いをさせられるのだ。
敵わない、優翔には。
私の扱いにずっとずっと慣れているのだ。
「それで、どうしようか?
真面目に勉強する?」
「……っ」
思わず優翔の胸元に顔を埋める。
このまま離れるだなんて嫌だという意思表示だったけれど。