キミの溺愛は甘すぎる。



不機嫌になるのが自分でもわかりつつ、少し乱暴に教科書を開いてしまう。


「物に当たるのは良くないね」
「……っ、当たってない」

すぐ優翔に指摘されてしまい、幼稚な自分が恥ずかしくなる。


「うーん、少しやりすぎかな…ごめんね鈴華」


騙されない。

いきなり折れて優しくなる優翔だなんて、何か裏しか感じられないのだ。



「うるさいから勉強して」
「鈴華、拗ねないで」

ぽん、と頭に手を置かれたかと思うと。
優しく撫でてきて。


完全に子供扱いではないか、悔しい。
私はいつまでも“子供”としてしか見られないのだ。


「嫌だ」
「……鈴華?」

「決めた!
私絶対に綺麗な女になってやるんだから!」


きつく優翔を睨みつけて宣言してやる。

< 127 / 226 >

この作品をシェア

pagetop