キミの溺愛は甘すぎる。
不機嫌になるのが自分でもわかりつつ、少し乱暴に教科書を開いてしまう。
「物に当たるのは良くないね」
「……っ、当たってない」
すぐ優翔に指摘されてしまい、幼稚な自分が恥ずかしくなる。
「うーん、少しやりすぎかな…ごめんね鈴華」
騙されない。
いきなり折れて優しくなる優翔だなんて、何か裏しか感じられないのだ。
「うるさいから勉強して」
「鈴華、拗ねないで」
ぽん、と頭に手を置かれたかと思うと。
優しく撫でてきて。
完全に子供扱いではないか、悔しい。
私はいつまでも“子供”としてしか見られないのだ。
「嫌だ」
「……鈴華?」
「決めた!
私絶対に綺麗な女になってやるんだから!」
きつく優翔を睨みつけて宣言してやる。