キミの溺愛は甘すぎる。



「本当にそんな格好して、もっと自覚して?」

彼の手が団子をまとめているゴムを解いてきた。
髪はすぐにおろされて。



「とっても綺麗だね、鈴華」
「……っ」


惑わされる。

待ち望んでいた言葉を彼の口から聞けてもなお、相手のペースなのである。


「このまま食べてしまいたい」

だんだんと頭がまわらなくなっていくのが自分でもわかった。


何が誘う、だ。
誘われているのは私のほう。

全部、全部優翔に流される。


何も抵抗しない、口も開かない私を見て肯定ととったのだろうか。

優翔が私を押し倒してきて。


余裕な笑みに、その瞳に。
吸い込まれてしまいそう。

抵抗という言葉が頭から消える。

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