キミの溺愛は甘すぎる。
「大丈夫。宮木さんに新しいものを明日までに用意しといてもらうから」
「そんなの悪いよ。
まだ半年しか着てないのに」
「でも他の男の汚れは一生とれないからね」
「え……」
「あっ、宮木さんが着いたみたいだよ。急ごう」
何やら優翔がすごいことを言ったような気がしたけれど、すぐに話を変えられてしまい。
結局聞き返すことができないまま、私たちは宮木さんが待つ場所へと向かった。
「宮木さん、すみません。
いきなり呼んでしまって」
「お気になさらないでください。目的地は先ほど連絡頂いた通りでよろしいでしょうか?」
「はい、それでお願いします。
あと遠回りしてもらえると嬉しいです」
「わかりました」
車に乗るなり勝手に進められる会話。
私は全く会話に参加することができず、見守ることしかできない。