キミの溺愛は甘すぎる。
「大丈夫?
鈴華ちゃん、朝から高熱でうなされてたんだよ」
「朝、から…?」
パッと近くに置いてある時計を見れば、もう11時を過ぎていた。
つまりそれまで眠っていたことになる。
「まだ熱が高いから今日は寝とくんだよ。でも静音ちゃんも涼雅くんも今日は用事があるらしくて、私と拓哉が代わりに看病するからね!」
「看病…」
うまく理解できないでいると、パチッと拓哉さんと目が合って。
拓哉さんは優しく微笑んでくれた。
そして頭に手が置かれる。
「鈴華、いつからしんどかったの?」
「……っ」
「こんな高熱、いきなりでるなんて考えにくいからね。実は昨日からだるかった?」
拓哉さんには全てお見通しのようで、素直に頷けば優しい声で『鈴華のバカ』と怒られてしまった。