キミの溺愛は甘すぎる。
「あっ、鈴華ちゃんにバカだなんてひどい!
今は弱ってるんだから」
「うん、わかってるよ。
でも疲れてる時はちゃんと言わないと」
拓哉さんは何も間違ったことは言っていない。
むしろ私を心配してくれている。
熱で弱っているせいか、色々な感情が入り混じってしまい目から涙が溢れてしまった。
「鈴華ちゃん…!?もう拓哉くんのバカ!
泣かせるなんて…」
「未央、静かに」
未央ちゃんは拓哉さんが私を泣かせたと思っているのだろうけれど、そうじゃない。
それを拓哉さんはわかっているのだ。
だって昨日から苦しいことや辛いこと続きで、限界なんてものはとうの昔に超えていた。
今だって隣には優翔がいない。
学校だからなのはわかっているけれど、それでもマイナスなほうに考えてしまうのだ。