キミの溺愛は甘すぎる。
「あたしなら嬉しいけどな、あんな超イケメンで完璧な神田と幼なじみなんて。
今じゃ学校一だ〜とも言われてるみたいだし」
「どこがよ、あんなの一緒にいて疲れるだけ」
入学式の日から多くの生徒に注目された彼は、あっという間に学校中にその存在が知れ渡り。
半年経った今じゃ学校一と騒がれている。
「でも神田と幼なじみじゃ、他の男が点に見えちゃうんじゃない?ハイスペックだから」
「そ、んなの…探せば、いるでしょ」
私は優翔を好きだということ、みっちゃんに話していない。
けれど鋭い彼女のことだ、バレている可能性のほうが高いだろう。
それでも深く追求しないのは、彼女なりの優しさかもしれない。
「じゃ、合コンする?」
「……は?」
歯切れの悪い返しをしていると、さらっとみっちゃんがとんでもないことを口にした気がして。
合コン、合コンって言わなかった?
まだ私たちは高校一年だというのに。