浅葱の花びら
もし、総司に抱かれたと知れたら
また壁に押しつけられて
怒られるのだろうか



「総司も結婚していい歳だ
俺は、お前らがそういう仲になればいいなぁと勝手に願っていた」


あれ? 逆か?


「藤太郎」


ん?



「女中にならねぇか」



え?



働きを誉めてくれたよな?



なんで?


なんで?




「返事は、ゆっくりでいい」



土方の部屋を出て

怪我人の看病に戻った



「大丈夫か?顔色悪いぞ?」



心配し、声を掛けてくれた永倉に
情けない笑みしか出来なかった



例え、声が出たとしても
今の気持ちを言葉には出来ない




「藤太郎 沖田が目覚めたで!」













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